New Nuubas 第6話
夕餉の匂いする小さな家だった。すんません。ひとばんだけお宿を貸してください
小さな家なのにドアは大きくて
あのパンジャダドだって立派な姿勢をもって潜れるであろう
というより、これはパンジャダドの住宅なのだろうか。入りて小さくなりしパンジャダドという諺だってあるのだから、小さな家に巨大な扉はパンジャダドの住宅だったところで不思議じゃない
パンジャダドだったらどうしよう。いくら背中をシートが守ってくれるとしたところであの巨大なパンジャダドに立ち向かえるだろうか
はたと気づいた。さっさとこの小さな家に入ってしまえばいいのだ。入りて小さくなりしパンジャダドなのだから、パンジャダドより先だろうと後だろうととにかく家に入ってしまえば、小さなパンジャダドとなっている
とにかく家よりずっと巨大な扉から入る僕なのだった