なんちゃら




丘に来て
木々によって鳴る
王らの嘆きとか
なんちゃらやらを
気にせず歌う


まなつ丘






階段を何者かの肩幅
まなつ丘を擽る

島まで近い
どのような心理なのか
ずっと島まで近い

広がろうとする意図を
哀れむ俺

まなつ丘は
どこにだってあるのに
と言う





羽ばたいている






静かなほうへと行く
すると
寄り添って
羽ばたいている
そいつといっしょに
羽ばたいている







旅法






世界を作動させていたのさ

古い作法に頼って

寂しくなって作動させていたのさ
この世界を

だから古いのさ
古いこの世界

旅だらけな思いを
ほっけらかして
旅より旅立つのさ