ヌーバニア山頂上
雲近き
山頂上に
僕達集合して
そして空は小さい
意外と
宇宙は小さいと
したって不思議じゃない
ほどに
山頂上に
海の潮の香りや
鶉の巣の匂いや
保育園の毛布の
埃さえ
山の頂上に集合している
憤りをしばし
頂上に降ろして
塩お結びを食べる
山の人達
夕暮れの細い山道を上がって
道の傍にピンクの花が咲いていることに気づく
鮮やかさが身を引いて
謙虚な美しさがピンクの花を照らしている
山道をさらに少し上がって
道の果てに着く
そこから山の上を知る
電柱が聳えている
潔い勢いで電柱が聳えている
振り返ったなら
そこには
明かりを灯した街が広がっている
山道を降りる
街明かりに向かって
振り返ったなら
手を繋いで
横に広がった人達
山の人達
青春
砲台の高台
過剰な活劇
活力源が悪
愚鈍な悪力
地図を広げれば
嘘の領土
立てる旗から滴り落ちる悪
連敗の都市計画
堕落の余波
追尾する
追尾される
追尾するを追尾するを追尾するを追尾する愚鈍な魔
滴り落ちる悪
群がり噛み合う利益連敗
個人の異常を指摘する集団の異常
集団と集団の相互堕落の成れの果て
過剰な活劇に組み込まれるダンス
あわれな振り付け
踊らされず
丘にて豊かな青春
ハンサム
おまえの
瓶の蓋は
おれが開ける
おまえの瓶の蓋は
おれが開ける
だが 待て
その瓶は
おれの瓶だぞ
しかたない
おれの瓶を
お前にあげよう
ただ
そのラベルは
俺の額に貼ってくれ
ハンサムと書かれた
そのラベルだけは
俺の額に
貼ってくれ
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