静けさの多様性






静かな夕暮れ。林を散歩する。林は雄大、けれどすぐに浜に降りる。ほんとうに雄大なうなばらやそらを浴びるようにして立つ

こうして私は静かな気持ちよさを満喫する

ひとは美しい。それこそ自然でありそれこそ林やうなばらと会話する美しい心である。林やうなばらには心があった

ひとになるというのは心を育てるということである。心を育てることによってやっと自然と会話できるようになる

林やうなばらにおとはある。鳥や獣に音はある。大きなおとのときさえある。けれどそれらすべての自然のおとは静けさの多様性である





健善






島バナナ立っている所は琉球か
可憐に島バナナの葉揺れる所はうちなぁか

まだ健在なのか琉球

まだ健在なのかうちなぁ

琉球ひととして島バナナの傍に立てばそこは琉球

うちなんちゅとして島バナナの傍に立てばそこはうちなぁ

騙さず騙されず

ひととしてあれば

健善なふるさと





なにやら中城湾






たわごとかと思うような
でかい船

中城湾沖をおさえつける如く
航行する五月真昼

島よりでかい船
なにやら少し腹立たしい

その前を作業船
ゴチャゴチャした作業船
ゴチャゴチャしながら
中城湾に意外な速度で
侵入する作業船
なにやらすごく腹立たしい






美しい人には美しい世界






おしゃべりながら
横に広がって飛ぶヒバリ

軒先を並べる礼儀正しい
静か人
遠慮しないで横に広がって
飛ぶヒバリ

世界を知るのは
静かに知って居続ける人

霊列を知り
礼儀正しい静か人
奔放旅を知り
礼を忘れない
静か人

美しい人には美しい世界






ムーンパーティー






月夜の広場にゃ
そこらへん
いんにゃ
異国やら異界やらから
すてきな御訪問者

キビ畑に微風
けなげなジュモン
持ち寄って

すてきなムーンパーティー
私まだ
ベイビーなにょから
きよきおちから
満載よって

すてきなムーンパーティー