精風






雑多な風それぞれを
説得
あるいは制圧しながら
赤蜻蛉

時空系を事前に
織り込んだ
羽を精巧に操作する
赤蜻蛉





沖縄だから






沖縄だから
水平線にかこまれて居る
なのだから

ときに
水平線に向かう

水平線に向かうことはよろしいことさと
思っている

広く大きい
強く美しい

水平線に向かう

そらを知るには
水平線に向って
思いを走らせる
ことなんじゃないか
などと思いながら

水平線に向かう










欲する
するとそこにある
柔らかな存在
なだらかな山

語らず
静かにそこにある
それを信じることだ

うるさい集いを
信じてはならない

欲する
するとそこにある
静かに
そこにある

それを信じることだ