暖かい沖縄
暖かい
12月30日
沖縄暖かい
最新ファッションのように
上品なシュッとした木にホームステイする植物
忘れられた畑に
嬉しげな果実
ちっちゃな鳥
果実木のあわいを
跳び
弁論大会地区代表な
うるさ鳥らきたりて
てんやわんや
鳥ら若い
そして木らおちつきながら
ほんと若い
着物きて翻るようなバタフライ
味わい深い小道にて
しばらく過ごす
暖かい沖縄
屹立するひと
すごく荒野となって
屹立するひと
あらかた諸悪から遠く
屹立するひと
港は近くけれど幼い
エネルギイに委ね
屹立するひと
来る馬車や
来る巨大鳥獣を
軽くあしらって
屹立するひと
欲望を望まず
虚像を象らず
屹立するひと
我らの神殿
我らの真理
屹立するひと
声援
波紋をウィンドウに
それらを我らに
住居に連なる従順
高速道路を穏やかにする波紋
北から続々と
観光客バス
高速道路を
北から帰る観光客バス
神秘は
どこにある
神秘は
ここにある
静かな声援
それは
真実の世界からの
声援
万雷羽
行く手に待つと言うけれど
そこに行くとは言っていないのさ
微生物宮殿を迂回する
万雷羽
ゆっくり方向に進展させる
万雷羽移動
かの天使さえ
万雷羽
兵隊規範らの
うなだれた行進を
牧草畑にする詩人と
錆びた銀河軸を棒高跳びとして跳躍する冒険家
詩人と冒険家を載せて
万雷羽
人間の声しばらく過ごす惑星
小さな道
下り坂の小さな道
小さな鳥
美しい翼を誇る小さな鳥
大気に押され
草群昼寝を標榜する
語り部に昔扇ありて
仰ぐ姿のお嬢な葉
人間の声を置いて
立ち去りし者等ありて
人間の声しばらく残る
人間の声しばらく過ごす惑星
愉快な永遠
並ぶけれど
おだやかな規則となって
歌うけれど
くすっとしたお喋りのように
アレンジするので
伝言なんて
多様な物語
寄り添ってるけれど
好奇心旺盛なひとりごと
愉快な永遠
愉快な仲間
なだらかに
真の存在ありけり
ホンショクと異人
広い宇宙空間とかいうけれど。実際せまい。じゅうたいでぎゅうぎゅう。
ホンショクは恒星間を移動する船にぎゅうぎゅう。ホンショクとは、ホンライの植物、地球で菌類と呼ばれる生物はホンショクのパフォーマンスのひとつ。
地球で言葉と呼ばれるもの、それはホンショクのパフォーマンスの胞子に違いない。
知るのは異人?いや、知らないほとんどの者こそ異人。
と、ホンニンは言う
美しい世界
我らの世界
奴らの世界じゃない
騒音となって侵攻する奴らの世界じゃない
利益の追求に追い立てられているのは奴ら
追い立てようと企てるのだって奴ら
争乱となって地獄深く沈んで行くのだって奴ら
我らの世界美しい豊かな世界
可笑しい
胞子によって広がるその要求を進化という
なら慌ただしい
荒涼とした小惑星だと思ったとする
けれど
それは移動手段に過ぎない
なら慌ただしい
森を押し進めると同時に変化を飽和させる
としたら慌ただしい
鬼の菌糸こそあのツノなら慌ただしい
虎のパンツこそ菌類制覇地図なら
慌ただしい
時計としているその慌ただしさこそ
菌類のおっちょこちょいなら
可笑しい
霊峰真詩
霊峰じゃった
霊峰に座して
静かにしてた
楽器やら歌やら
恋しくなかった
退屈など最初から
なかった
霊峰じゃったから
鍛え上げられた
せいじゃとなって
座していたんじゃろよ
遊ぶ星々となって
隣り合って
静かな賑わいと
なって存在する
喜びに少し震えて
いたんじゃろよ
従属
次の指示に従おう
とする街
あわよくば従わせ
ようとする上層部
巨大化しようと
すればするほど
矮小な上層部
愚鈍な芝居を
鋭敏ぶって演じる
上層部
計画なんて
ずっと頓挫
なのに忘れて
惑星ごと詐欺よう
とする上層部
だれの上層部
なんの上層部
惑星を知る
惑星カーブのとこを
鷹のやつら飛び交う
貴重ガスタンク群など
蹴飛ばす勢いにて
鷹のやつら飛び交う
ずらっと電線にゃ
頭白い台湾由来な鳥
ずらっと台湾由来な鳥
揃っておっ尾は夕陽方向
少し荒い波頭
前傾な船
惑星カーブ
んとこから
速度増す
惑星カーブ
んとこを
我らよく知ってをる
沖縄だから
沖縄だから
水平線にかこまれて居る
なのだから
ときに
水平線に向かう
水平線に向かうことはよろしいことさと
思っている
広く大きい
強く美しい
水平線に向かう
そらを知るには
水平線に向って
思いを走らせる
ことなんじゃないか
などと思いながら
水平線に向かう
信
欲する
するとそこにある
柔らかな存在
なだらかな山
語らず
静かにそこにある
それを信じることだ
うるさい集いを
信じてはならない
欲する
するとそこにある
静かに
そこにある
それを信じることだ
知性ありけり
整っている
静かに整っている
波として畑として
整っている
静かに整っている
宇宙より整っている
通路なのに静か
制御室なのに穏やか
通路として制御室としてそれらを通過させる
知性ありけり
まにんげん旅
続々と強風
嘆かずにいられるだろうか
続々と強風
怒らずにいられるだろうか
うねりながら
もつれながら
続々と強風
まにんげんは
どこを
旅しているだろうか
語る心で
木は
続々と会話する
まにんげんは
どこで会話しているだろうか
語る
山の道は夕暮れになるとにぎやかになる
虫の声は柔らかくところどころからあらゆる世界に及ぶ
鳥の声は順当に山の道をなぞりながらひろがる
人は
山のすぐ向こう
だから行く
お互いに行って
会って語る
楽しく過ごす
自然ら
南極の氷おっちらと移動したとか
プラスチックあふれて混雑とか
言ってますけど
人はどうなのよ
飽和する話題
後退する進歩
人様の話きいたって笑えない
人様の話
悲しい
自然らから
話を聞いて
真詩とする
凡庸な箱
幾度も通り過ぎた
凡庸な街角
箱のなかの記憶
大きな木があったという
記憶
大きな木があったという
記憶の枝が箱に侵入
箱に侵入した枝を
伝って降りてくる
野生の調合
箱から余った気配を
束ねる王冠
Your answer
すぐそこまで来ている
どこでしょう
いつ来るのですか
通りすぎた
疑問に乗って通りすぎた
いつまた来るのですか
あなたはいつ迎え入れるのですか
どのような方なのですか
あなたなのでしょう
すでに来ています
それはあなたです
台風の袖
台風だという。この辺りから遠いという。遠いけれど台風の袖に触れている沖縄の午後。
台風は知り合いだ。ほとんど知らない知り合いだ。台風が何者なのか知らない。
複数人存在するのか、それぞれおひとりな台風なのか。
それより懐かしい。
台風の袖に触れて懐かしい。
かわいている。台風の袖なのにかわいている。
隔てた場所に情を置いて散歩したら袖がかわくのだろうか。
袖
捕らえられない
袖
追跡できない
懐かしい袖
誰?
「皆」と言う
ほとんどの場合
おまえは「皆」と言う
おまえの言う「皆」とは誰なのか?
おまえと「皆」との関係は良好なのだろうな
それにしては争いは増すばかり
おまえの言う「皆」と
誰かが言う「皆」とは
良好な関係じゃないらしいな
「皆」になると力強い
力強い「皆」と「皆」とが争うから争いは増すばかり
MR.ベランダ婦人
バルコニー
じゃなくてベランダに
用意されたテーブル
テーブルクロスがうねる
ギリシャ風の荒波の如く
波間に小舟のごときお料理
MR.ベランダ婦人は
まだバルコニー じゃなくてベランダに御到着なされていない
「へい!MR.ベランダ婦人
スタッフのすきをついて
フォークを舐めておいたぜ」
若夏や島草履にて島から島
古い島ゾーリを新しい島ゾーリに替えてくれるっちゅうこって
『地域交流物品センターらへん』にわし行ったんじゃ
「貴様!ゾーリ替えに来たのか?」
「わしのゾーリ戦前のブツやから替えてちょうよ」
「貴様!ゾーリ戦線から敵前逃亡の脱走兵だな?」
「へい、さようでげす。んなことより替えてーなあ」
「仕方がない。若夏ゾーリをあげるからどうぞ」
ほいきたサッサ
で、帰り
若夏ゾーリまだ出来立てで
アッチアッチ
とほほの徒歩
『地域交流物品センターらへん』にわし行ったんじゃ
「貴様!ゾーリ替えに来たのか?」
「わしのゾーリ戦前のブツやから替えてちょうよ」
「貴様!ゾーリ戦線から敵前逃亡の脱走兵だな?」
「へい、さようでげす。んなことより替えてーなあ」
「仕方がない。若夏ゾーリをあげるからどうぞ」
ほいきたサッサ
で、帰り
若夏ゾーリまだ出来立てで
アッチアッチ
とほほの徒歩
静寂のホンタイ
大きな木が数本あって、石段九段の上に慰霊塔あり。
風。大きな木は大きな木なりの音をたてる。小さな木は小さな木なりの音をたてる。柔らかい葉堅い葉それぞれ音を振り分けられて音降りしきる。
恒星に向かい、惑星に向かう木々。はっきりとした美しさ。
すでにして沖縄に蝉音賑わいに満ちて星座のような構成。慰霊塔は静か。
コスプレパレード
オレンジの船以外の
船はどうにも
いかにもほんとうに
ずっと僕ら誠実に
船としてありました
ような雰囲気
オレンジの船は
コスプレパレードから
はぐれたてのような
雰囲気
高揚しながらのアレレ
アレレのパレード
オレンジの船は
夕陽の門を当然のように通過して行きました
トップリーダー
ビニールハウスの辺りに舞い降りたのだ
群衆が寒くて震えて待っているビニールハウスの辺りに舞い降りたのだ
「ビニハウ!」に群衆が応えたのだ
「ビニハウ!」百獣の如く群衆が応えたのだ「ビニハウ!」
「我はリーダーなりや?」
群衆が応えた「我はリーダーなりや?」
リーダーは「いや、そうじゃなくて。訊いてるんだから、答えなさいよ群衆ども。
我はリーダーなりや?」
群衆が応えた「いや、そうじゃなくて。訊いてるんだから、答えなさいよ群衆ども。我はリーダーなりや?」
ビニールハウスが笑っていた
ポポラッサン語録
ある酒場にトムが
ふらりと立ち寄ったのさ
「Rだ Rの親分の登場だ」
場末の常連客がトムをからかった
「HEY クリープ野郎」
十年前のシャイなトムなら
すぐにかおを赤くして退散していたが
「古いシステムさ
そんな野暮な野次なんて」
トムは立ち上がり
古いピアノに向かう
「お前ら野暮な野次馬ども
その椅子のベルトをきつく結ぶんだ」
野次馬どもは退屈しのぎに従順さを演出した
古いピアノは大音響で抗議文をがなりたてた
対照的にトムは哀愁のやさ声で歌った
常連客どもの椅子が羽ばたいた
そして
「トム・ヨークが
タイリクショウジョウトンボの背に股がって台風を体験したいと言ってきたので僕はヨークシャテリアをトムにプレゼントしたんだ」
と
ポポラッサンが言ってた
何ぞや言葉
言葉とは何か、そして、言葉とは何だったのか
商売だ。初期なら交換だ。例えば魚とバナナを交換する。公正な取引に言葉は必要。
言葉は保存。言葉は権利の主張だ。
「そこに保存している芋は私の芋なので、持っていかないでね」
ということだ。
壁画に牛を描いた先輩は、きっと「この牛は私の牛なので。持っていかないでね」と主張する練習をした。
物なら保存。動物なら放牧やら家畜。
それらの権利の主張。物の取引。
言葉はその程度
最初音楽
音楽の最初
それは商売
ふわっとした
ソフトだった
心地よい音や
おもしろい音を
楽譜で梱包して
商品とした
現在、ソフトとして売られているのはパッケージであってソフトじゃない
ソフトは個人のものだから
買うやつらは
パッケージを
それぞれ個人レベルで再生してソフトをその場で立ち上がらせている
だから、それぞれによって違う商品として再生されている
なので、教室の授業用音楽は商品である
けれど、そのあたりはソフトに対応して著作権をふりかざさないでいるべきだ
やさ
将棋
将棋や囲碁でAIがプロ最高峰の人間に勝つことが話題となる。
ファミコン時代に将棋のゲームソフトはすでにあったが、恐ろしく弱かった。プレステ2頃から東大将棋というソフトなどが飛躍的に強くなっていた。
そういう段階を実感していた者にとっては、昨今のAIの強さは当然と感じられる。
アームレスリング世界チャンピオンが重機的な機械に負けたって話題にならないだろう。
最速自動車と走りを競う陸上選手がいるだろうか。
しかし、将棋のカンニングに関しては警戒するべきであろう。これまでのんびりしていた対局規則を少し細かくするだけで充分対処できるだろう。
日記帳
階段を上がると
化石
山道の途中に階段
階段を上がると
化石
五月にして酷暑
酷暑な山の途中に
階段
階段を上がると
化石
化石は
太古の生物
太古の生物に
階段上がると会える
酷暑に
考える気力へろっとなったときに階段
降る好奇心
酷暑の山道途中の階段に降る好奇心を頼りに酷暑の階段上がれば化石のふりした冗談
冗談のふりした太古の日記帳
おっくう
人気芸能人女性の
ブログは
台風状態を
数年保持していた
そこでは絶賛やら非難やら怒号やら希求やら
渦巻いて
異様な洋上のように
荒れていた
詩人となって
荒れる洋上を
まんなかへと
するとそこは
静かな場所となっていた
荒れる世界
争乱世界の
まんなかなら
静か
詩人にしたって
それをとやかく
詩として
表現するのは
おっくう
朝の国道沿い
ずらっと花並ぶ国道沿い
細かく震える花
やつのサービス
きっと美しさは
やつのサービス
けれど国道沿い
いけすかない
移動手段の羅列
従わない
従わない理由は
やつに従っている
からじゃない
美しさに沿ってゆく方法に従っている
朝の国道沿い
べいびダンス
きみのあさってより
きたりて抱く
愛を抱いてべいび
ゆうがたは
希望の湯煙
ゆうきの枕で
おねむなお姫様
きみのあさってより
きたりてべいび
ダンス
よゆうなお話
聖なる分量な分厚い
お話をプレゼントする
春を喜ぶ
マオウと腕を組んで春を喜んだ
華奢なマオウの手を握って春を喜んだ
沖縄なオーシャンあったし
リゾートなビーチ控えていたけれど
マオウといちゃつくを選択した
選択は正しかった
贅沢なんだと気づいた
贅沢な空間なんだと知った
春を喜んだ
フェンスの聖者 連休
食べない。いわゆる断食をする方がいらっしゃる。フェンスの聖者はそれをどう思っていらっしゃるか。
喋らないをぜひ実行してほしい。言葉をたいせつにしてほしい。ひねもす喋る方々は言葉の乱用。
言葉はピュアであるべきだ。乱用される言葉は次第に乱暴者となって人々を争わせる。
おちつきのない言葉乱用によって社会は粗暴になる。だから、喋らないことだ。きょうは喋らないぞと誓うことだ。できるだけ喋らないと決意することだ。
言葉は生き物である。残業に次ぐ残業で言葉は苛立っている。ストだってする。暴動だってする。当然のことでしょう。
言葉にこそ連休は必須なのでしょう。
フェンスの聖者 基本
基本は何なんだフェンスの聖者よ
うぞうむぞうは
騙される
うぞうむぞうは
騙す
誰だって騙されるし騙すってことかフェンスの聖者よ
それを基本という。騙すと基本を忘れる。騙されると基本を忘れる
そんで欲深くなって争ってやがんのか
うぞうむぞうは
真の欲とは自制心
争ってばかりだと結局損している
ってことか
宴を人類に
夕べに湾を賑わせる宇宙によるお喋り
祈りのような砂浜
重ねた砂
鼓笛隊を連れて
説得する
この夕べ
宴をと説得する
惑星らを従えて鼓笛隊最新旋律を持ち寄る
宴を
衛星に
宴を恒星に
先輩等に後輩等に
宴を人類に
僕らは知っていることを新たに知る
佇まい正して大きな船
すいへいせんを
リスペクトして並ぶ
午後
珊瑚らは実直な布石のように
中央より
島らへんにいます
こんびなあと
らしい建造らは
なで肩となって立つ
どこからか
自然の説教
僕らは知る
僕らは知っていることを新たに知る
川沿いを
高圧線の真下に座してる俺
遠くの水平線に座してる
巨大貨物船
語り過ぎる癖
語り過ぎる癖ありて
へきえき
悠久な天に属するたましい
高圧線の真下から
高等学校裏の
川沿いを経て旅を
続ける
ペットボトルを
携え
歌を公言して
公園を推敲して
芝生に朗らかになって
潮風ストリートを
闊歩する
悠久な天に属するたましい
陸沿いをパワーごと束ね旅をでっち上げる
くすぐったい竜さん
知ってる木そして知ってるアダンだったわけさ
春とか夏とか
じゃないわけさ
饒舌なすすき達とかよ
あでやかなバタフライ
とかよ
美しいおっぽな
小鳥さんとかよ
竜の背と
言ったってよ
やさしいわけさ
可憐なやつら
だからよ
竜だって
くすぐったいって
言ってたよ
なんぱポップス
なんぱじゅんかい
繁華街とか
寂しい川沿いとか
なんぱじゅんかい
ふわっと声
しゅわっとお女性
ふわっと声
しゅわっとお女性
星賑わい頃
さっと帰ろうと
さわやかに帰ろうと
けれんど
しゅわっとお女性帰らず
けっきょく僕
しゅわっとお女性と
おどけたところに
行かねばならず
ひやっと
ひやっと
ダーリンベイビー
ひやっとなりつつ
ダーリンベイビー
真詩 げんや
家畜なスパイごっこ
贅沢な家畜コース
くんれん
おべんちゃらの
はつらつとした愚鈍
せいそな争い
校庭の家畜フェンス
大陸棚に柏餅
御加護法則走法にて
おかけになる
皇帝の獣ロード
潤沢な獣ロード
奔放な本道ロード
鷹
鷹はなんらかの法則を養護するか
逆らうかして
森上空にて待機する
鷹は森の向こうへ回り込む
なんらかの存在は
鷹の声を降らせる
森に降る
きび畑に降る鷹の声を
途中の賛美者となって
僕は詩とする
しっとりとした怒りは
僕のか鷹のか
それとも
きび畑のか
森は錨を持たない船だ
ケイコク
地獄化した工場
Aラインでは疑いを
Bラインでは信頼を
Cラインでは恐怖を
製造する
製造されて流されて
Dラインで組み立てられ
愚鈍化された
都市へと出荷される
奴は工場の裏の蟻塚で
ブルースハープを鳴らす
ことごとく塗装された街に向けて奴は出荷する
普段着の警告を出荷する
小さな砂浜
空気さえ動かない玄関
揺れることのないカーテンのようだ
今朝の小さな砂浜
すぐ近くで跳ぶ魚
静けさは
今朝の
小さな砂浜に集まっている
水平線を越えれば
そこに異なる
小さな砂浜
異なる静けさ
そしてまた
跳ぶ魚
はるかな水平線
春王冠
森の勢いは空を応援する
雲群雄を清らかに進ませ
春王冠
旋回する千万世界
主を訪問する旋回
春王冠
渡され続けて
守られ続けて
春王冠
綴られた物語を尊ぶ
巡礼に託された尊厳
春王冠
卓越する比喩の旅衣
最初歌
最初歌
ほんと最初歌
炭酸飲料を
高く掲げて
にこりと
低く歌うべきだ
ひじょうに深く歌うべきだ
深海には
始まりの歌がある
深海のエネルギーの歌を歌うんだ
炭酸飲料を高く掲げ
にこりと
エネルギーの歌を
いまこそ
始まりの歌を
祈るぜばかやろう
うちなんちゅ
だって
那覇空港まで
モノレール
に乗るでしょうよ
をれは
モノレールで空港まで
行ったりしない
するけれど
言わせてくれ
をれは空港まで
モノレールなんぞに
乗らんぞ
ユタなら
わかってをるじゃろう
をれは
レールなんぞ利用
せんぜ
駆けるぜ
自然なところを
駆けて
聖地で祈るぜ
宇宙に
中心は
ある
それ知ってるぜ
行ったから知ってるぜ
だから
祈るぜ
誠実を欲する
ピザやら甘い洋菓子やら
うんざり
誠実を欲する
どこそこな芸能人やら
クレイジーなリーダーやら
感動お届け運動スターやら
うんざり
仲良し集団ヒステリック
笑って共犯ヒステリック
集団嘘ホラー
うんざり
うんざり
誠実を欲する
聳える冠鷲
冠鷲の憩う枝
枝の下に
わたくしは居た
確かにわたくしは居た
そらに近い
山頂上だから
そらに近い
そらに近い山頂上にわたくしは確かに居た
近いそらは
世界の冠
わたくしの冠じゃないけれどそらは世界の冠
冠鷲の冠は
世界じゃないけれど
冠鷲は枝に憩いながら
山頂上に居た
聳える冠鷲
多様な存在として
聳える冠鷲
順路対話
オリーブ順路に
セレブリティ
何たらプレミアム
サウンドカフェ
強化合宿法螺貝ソング
何たら何段加速プリティ
アトラクション平和ぽく
牧場闊歩プリティ
それら世界に畑
夕暮れの畑に
耕耘機憩う
これは対話
ピクニック対話
Stargazer
Stargazer は今
飛行機の航跡をなぞる
葉書を揃え、島芭蕉な封筒を選ぶ
封筒に歌を入れ、葉書で紙飛行機を織り
そのまま古い引き出しを押す
Stargazer はひとり言
「古い机の
その引き出しを押す
それが銀河のひとり言」
聖者
雑踏に少し遠いフェンス
フェンスに
聖者
自然微風を着こなして
聖者
内側であり外側にいる
聖者
ギターを弾いてるようであり
種をまいているのであり
語るべきを語る
聖者
人よ
すべての聖なるものは人を選び語りかけると知れ
と
聖者語る
真の情報とは
静寂
The ビンゴ・バンセン
下品な
屋根のある施設
彼らは毎度
わずかな水を与えられる
彼らは
水を与えてくれる指導者を奉っている
ある日
ビンゴ・バンセンが
下品な施設を襲って
屋根を解放した
鳥がやって来て
ピーナッツを彼らに与えた
彼らは
ビンゴ・バンセンを奉らずに
鳥を奉った
雨が降り
鳥は飛び立った
彼らは
雨を飲んだ
彼らは
雨を奉らずに
お互い争った
ビンゴ・バンセンは
ぜったいに
彼らに関わらなかった
宇宙樹かや
世界樹に「宇宙樹か」と尋ねたのです
最初だ。その質問最初だ。
意外と世界樹って
たどたどしい返答
南国諸島人々の如きたどたどしい交流スタイル
棚田のような世界。を棚田のような宇宙と言っていいかといった諸問題生じる質問だ。
そこかや
じっさい樹液供給されるのは社会なのか
人なのか
最初だ。その質問最初だ。
最初人間かや
宇宙服
飛空スター
ちょい酔っぱらい春
お花畑を素足にて駆けてきて
玄関先にソファ
原生林をスケッチ
誰かの
いえ
いつかの麦わら帽子よ
原風景をスケッチ
いつかの
いえ
誰かの作業デニムよ
現代巨大ビル群をスケッチ
宇宙の
いえ
学校の
宇宙服よ
小沢健二のホンタイ
叔父、小澤征爾さんには高崎線電車内にて遭遇した。スマホよりだいぶ以前で携帯電話実用初期な頃。
小澤征爾氏は多忙を首に数台かけていた。携帯電話を首に数台かけていたという事だ。
在来線に迷い込んだ迷い野鳥の如き存在意義であると私は察した。記念館に対するうんざり感を察したのは私だけ。当時そして現在、察してしまうのは私。
アフリカ原野に生息する細く気が強い野鳥の如き存在意義。私はいつだって狩人と勘違いされる。されど小澤征爾氏は「警戒なんかしちゃいねえぜ、ケッ」てな野放図大臣。
さて
なんの話でしたか
なんようすぎ
南洋杉あまもよいの
空に泳ぐように
聳えています
竜の背の尻尾に近い
畑傍に居ます
私の島は春風に
懐かれています
竜は荒々しい気配
けれど
私にはいつだって従順
私が天空にいるとき私は
竜に乗っています
そしてやっと
お話をします
楽しいお話をします
私の島は楽しいお話を
うれしく聴いています
鳥来る
鳥は来る
知り合いじゃない
けれど
よしなにと
鳥は来る
鳥について僕らはほとんど
知らない
僕らは鳥についてほんとの情報を捜す旅をするようにと
僕は人々に言わず
鳥に言っている
それでも鳥は来る
ありがたいことだ
鳥の声は歌じゃない
歌じゃないけど音楽かもしれない
鳥は飛ぶ
芸術より美しく飛ぶ
スポーツより力強く飛ぶ
ありがたいことだ
ありがたいことなんだよ
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