凡庸な箱
幾度も通り過ぎた
凡庸な街角
箱のなかの記憶
大きな木があったという
記憶
大きな木があったという
記憶の枝が箱に侵入
箱に侵入した枝を
伝って降りてくる
野生の調合
箱から余った気配を
束ねる王冠
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