New Nuubas 第4話
あさっての方へと
けれど早
夕暮れとなりにけり
あさっての方はどこだろう
と
新しい道路に入った。まだ開通していない。けれど僕はいつだって開通していない新しい道路にはいることができた
入り口は狭いけれどいつだって僕に入り口は用意される
なぜだろう
たぶん僕は
できの悪いシステムに収まらない人々を忘れないからだろう
できの悪いシステムをとっくの昔に旅立った人々をいつだって覚えているからだろう
それでいながら
できの悪いくだらない下品なシステムを旅する
無数の僕自身さえ忘れないからだろう
前方に巨大な寄宿舎
あかり灯して聳える
カーラジオから
やさしく大きなラブソング