真詩 2



【旅愁島】


ノスタルジーの列なりに

幽体を百万ほど置いて

階段は積もる寂しさ

常に凡てを抱いて

常にバグを遠ざけて

フリーなノスタルジーを

遊ばせながら旅





【ジャラリ】


ジャラリ ジャラリ と

誠実どもが敷設する

くだらない掟





【南島】


ガジュマルの挨拶はいつも近くから

浜の近くから

水平線の近くから

机の近くから

愛はいつも近くにいて

歌っている





【祈る丘】


たくさんの人々が
パンケーキの
盛りすぎたシロップのように
甘い幻想のパレードに乗り
丘を下りた
祈るのは
丘に残るとの決意ゆえ
最初の門の丘に居て
祈りつづける
それが僕の歌





【ゴリラ】


舞い戻って「楽しく」

有機物をがさつな入れ物で

囲って「楽しく」「今を」
「今を楽しく」
愚かなすり替えなりすまし
「楽しく」

ゴリラ以下の知性
ゴリラ以下の心

愚かな繰り返し「楽しく」「今を楽しく」「楽しく」「今を楽しく」

ゴリラ以下の知性
ゴリラ以下の心

そどむ そどむ