ガジュマルのように立って
ずっと
海に向かう

パイナップル畑のように横たわり
ずっと
空に向かう

空に託した郷愁を
海に帰す頃

海と空を
労るように

夕陽がやさしく通りすぎる

やがて

僕はやすらぎの歌を

口笛で歌う

歌は星として
速度を増しながら

愛嬌ある国を遍歴する