レモンパン
レモンパンのような月だった。やさしい紙のように僕はドライブをして細い道にクルマをストップさせた。
細い道。ほんの数日前にはこれほど細い道じゃなかった。
両側から大きな勢いある植物ら押し寄せて細い道となってしまっている。
やがてさらなる勢いにて勢いある大きな葉っぱの植物群押し寄せて道路と僕のクルマを包んだ。
傾斜して植物群の自動階段となってやさしいレモンパンのような月へとゆっくり移動する。
やさしいなあレモンパンはとそんな風に思った僕である。
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