島バナナ空港






ガジュマルのように辛抱強く
物語を書き続けたい
パイナップル畑のように注意深く
音楽を届けたい
島バナナのように機敏に
空路を開拓したい





Your answer






すぐそこまで来ている

どこでしょう
いつ来るのですか

通りすぎた

疑問に乗って通りすぎた

いつまた来るのですか

あなたはいつ迎え入れるのですか

どのような方なのですか

あなたなのでしょう

すでに来ています

それはあなたです





なつかしい






すこし頷く

ヨダンの木々

笑う

花壇の花々

なつかしい

アトリエ





台風の袖






台風だという。この辺りから遠いという。遠いけれど台風の袖に触れている沖縄の午後。

台風は知り合いだ。ほとんど知らない知り合いだ。台風が何者なのか知らない。

複数人存在するのか、それぞれおひとりな台風なのか。
それより懐かしい。

台風の袖に触れて懐かしい。
かわいている。台風の袖なのにかわいている。

隔てた場所に情を置いて散歩したら袖がかわくのだろうか。

袖
捕らえられない

袖
追跡できない

懐かしい袖





渦ダンス






樹木が風に揺れる

風のダンス?

樹木のダンス?

両者のダンスなのでしょう


夏物と冬物がごちゃ混ぜで渦を成してをります

何のダンス?


馬鹿者のタンスだ





誰?






「皆」と言う

ほとんどの場合

おまえは「皆」と言う

おまえの言う「皆」とは誰なのか?

おまえと「皆」との関係は良好なのだろうな

それにしては争いは増すばかり

おまえの言う「皆」と
誰かが言う「皆」とは
良好な関係じゃないらしいな

「皆」になると力強い
力強い「皆」と「皆」とが争うから争いは増すばかり





MR.ベランダ婦人






バルコニー

じゃなくてベランダに

用意されたテーブル

テーブルクロスがうねる

ギリシャ風の荒波の如く

波間に小舟のごときお料理

MR.ベランダ婦人は

まだバルコニー じゃなくてベランダに御到着なされていない

「へい!MR.ベランダ婦人
スタッフのすきをついて
フォークを舐めておいたぜ」