Stargazer






Stargazer は今

飛行機の航跡をなぞる

葉書を揃え、島芭蕉な封筒を選ぶ

封筒に歌を入れ、葉書で紙飛行機を織り

そのまま古い引き出しを押す

Stargazer はひとり言

「古い机の
その引き出しを押す
それが銀河のひとり言」







聖者






雑踏に少し遠いフェンス

フェンスに
聖者

自然微風を着こなして
聖者

内側であり外側にいる
聖者

ギターを弾いてるようであり
種をまいているのであり

語るべきを語る
聖者

人よ

すべての聖なるものは人を選び語りかけると知れ



聖者語る

真の情報とは

静寂







The ビンゴ・バンセン





下品な
屋根のある施設

彼らは毎度
わずかな水を与えられる

彼らは
水を与えてくれる指導者を奉っている

ある日
ビンゴ・バンセンが

下品な施設を襲って
屋根を解放した

鳥がやって来て
ピーナッツを彼らに与えた

彼らは
ビンゴ・バンセンを奉らずに

鳥を奉った

雨が降り
鳥は飛び立った

彼らは
雨を飲んだ

彼らは
雨を奉らずに

お互い争った

ビンゴ・バンセンは
ぜったいに
彼らに関わらなかった






棚田真詩






棚田それぞれ竜の
鱗なればこそ

すいぶんを竜は
ふらせる

記憶を近くに
すまわせ

棚田それぞれ
記憶をあらたにする

つばさはやさしいので
関知するよろこび
ひとしお

詩人は竜を知る





豊かな坂



坂の途中に豊かな樹木

懐が深い

驚くほど沢山の小鳥が
樹木に入ってゆく

温か天気
坂の途中で豊かな出会い
豊かな奇跡



会話






「宇宙を渡る船は石だ」

「復元可能な情報が乗る石という解釈でいいのか?」

「復元はもちろん可能だが、容易ではない」

「偶然に任せている?」

「時をエネルギーとして捉えればこの問題は理解できる」

「おやすみ」

「束の間おやすみ」


宇宙を渡る船の内部で交わされた会話

人が交わした会話ではない

私が提起する疑問は

人に
会話が可能か?






スイカ畑






島と宇宙
じゃれて満天の星

スイカ畑に
仰向けに寝る

星々の対話と向き合う

スイカノックする
ように
満天対話に参加する

善天からすでに応答

思い出す

愛の歌を歌い出す

スイカ畑にて