答え






すっくと立っている
それは言葉を遠ざける

愚かな言葉を発する
すると言葉ごと
そこから遠ざけられる

答えはそこにあって
動かない
愚問を発する
すると愚問ごとそこから遠ざけられる

そこはいつだって
静かである

静かなところに
答えはある





旅は時を超える






あまおとに抱かれて移動を考慮する

定住者らに速度
旅びと時を超え移動する

あまおと増すと
定住者ら躊躇する

旅はいのり

建築群を所持せる定住者
柔らかさを忘れ建築群増加を移動と間違う

旅びと時を超え移動する
旅はいのり






うちゅうな午後







”すでにして滅び去った人類”

空方向に向かって座する月曜あまおとな午後

”すでにして滅び去った人類”

先ほどからうちゅう上空をバード類急ぐ午後

”気づいているそしてなお滞在している”

なつかしいひとらを近づけるあまおとな午後

”あらゆる世界に祝福されながら”

あらゆる世界を旅しながら滞在しているうちゅうな午後





余興

【余興】





ポーズ美しいバード
千万葉樹駆け上がり
ギフトを頂戴する

パンより上等と
言う

ホリデイによる
たっぷりな涼風
浴びて健気なポエム

わふう
絢爛な古風満載

うなばら走る
新しい懐かしさ





まことなる少年

【まことなる少年】





自在奔放島を呼ぶ
おそれながら

彼らを待機させる存在
それら存在らを
紹介する後書き

まことなる少年

おそれながら風を
そこらじゅうに
遊ばせる

まことなる少年







芸術






島ほどの雲を上空に
出現させる

水彩画ほどの虹を
島上空に出現させる

あれよとまちびとら
無邪気にハイテクを
崇拝する

それらを
丘にて確認する
絵筆やら万年筆にて
なぞる










可憐な衛星
路傍を照らす

階となって
ギンネムあのひとを待つ

知られぬように
護衛達者を大勢揃え
守られた港にて

あのひとは
本を読み続けている