夕べ畑に立つ






夕べ

畑に立つ

作物波打つ畑に立つ

乗りこなすように

手綱操るように

夕べ畑に立つ





浦島太郎とは






浦島太郎の

亀は

何だったのか

当然
詩人ヌーバスは知っている

知らなければ詩人じゃない

亀とは

瓶である 当然である

身近なのだ瓶は
瓶が先で当然だ

瓶はそして通路である
当然だ

浦島太郎さんは当然、亀に乗らない。当然だ。亀さんに乗るなんて失礼だろ。それさえ知らないなら詩人じゃない。当然だ

浦島太郎さんは通路としての瓶に入ったのだ。瓶は通路である。漬け物が発酵して微生物がgoodなjobをする。それは通路をつかった成果だ。そんなことさえ知らないなら詩人じゃない

沖縄には
ニライカナイとうがある

海のかなたの理想郷

そこに亀で行けるわけない

竜宮城に亀で行けるわけない

ニライカナイや竜宮城は
諸君らの世にない
かといって、あの世じゃない

諸君
ニライカナイや竜宮城は
この世なのである

そこで諸君は
この世なのか、同じこの世にニライカナイや竜宮城があるんだ

などと
間違う。諸君は間違っている

諸君
諸君らのいう「この世」は実際は「あの世」である

諸君らは「あの世」にいるのだが、諸君らは「この世」にいると信じたいので
様々な変異が立ち上がっているのである

浦島太郎さんは
変異が立ち上がる前の
あの世にいたのだ

あの世が不変であったあの懐かしい頃である

浦島太郎さんは不変で歳などなかった。通路としての瓶に入って浦島太郎さんは「この世」に行ったのである
キャバクラ等で接待を受け帰ったのである
シャバの食事は最高だったので、弁当にして「あの世」に持って帰った。玉手箱というあの弁当箱であった。浦島太郎さんは「あの世」で「この世」の食事を食ったのだ

食事の活性酸素によって浦島太郎さんは老けたのだった

瓶は通路なので
「この世」と「あの世」に瓶はある

「あの世」に活性酸素食事が行ったので「あの世」は不変ではないとなった
「この世」に来るとき浦島太郎さんは「あの世」の弁当を持って来たので「この世」に発酵食品がもたらされ不変となった

浦島太郎さんのストーリーは
異界と異界の逆転ストーリーであり、このような逆転ストーリーは常にあると

いうことだ諸君






山の端に留まる言葉






山の端に留まる言葉
荒畑に留まる島バナナ
夕間近を移動してきて
囀ずる小鳥
寂しさは船のようだ







ポールサイモンのホンタイ






ポールサイモンのホンタイは爆笑問題の田中だ
などと書くはずないじゃないか

ポールサイモンのホンタイは
田舎庭だ

鶏飛び交う田舎庭だ

だからポールサイモンの音楽に鶏チックなお囃子は常に鳴っている

小川のせせらぎだって常に聞こえる

遠くにお祭りを置いてある

都会は
年中
お祭りを企てやがる

お祭りは遠くに置くべきである
遠くに置いてあるお祭りに会いにいくべくケの日を過ごすのである
だからこそバックグラウンドで楽しいお祭り音楽が立ち上がり続けるのである

立ち上がり続けるお祭りの象徴として
げんきな鶏が走り飛び交うのである

都会じゃ年中お祭りを企て過ぎて
お祭り状態がケの日となってしまった
踊り疲れてヘベレケである

ポールサイモンの田舎庭は
ワールドワイドである

ポールサイモンの田舎庭は
大航海の小規模船団である





存在






ここに
充満して森に氷河に
存在は充満している
怪奇な都市に充満するのは叫び
問いにさえならない叫び
叫びにさえならない叫び
ここに充満する存在まで届かない
叫びは届かない







最初の夏







最初の夏だった

レポートを

唸りながら書いた

それまでダンスを

頼んだことはなかった

天井高い丘の家で

ブックカバーはヌードだった

最初の夏だった

誰の羽だったかに抱かれ

ダンスを覚えた

最初の夏だった







初心







誰より多く曲がってきた
誰より多く飛んできた
けれどいつだってビギナーを醸す
最初の客だったんだ
最後の旅人だったんだ
海岸沿いに反逆を敷いて
砂浜を温存していたんだ
ずっと







りゅうちぇるさんのホンタイ





りゅうちぇる

沖縄県人と思ってる?

りゅうちぇるは
ちぇるちぇるランドというよりチュウチュウランド出身である

沖縄といったて
南山(ナンザン)北山(ホクザン)中山(チュウザン)がある
りゅうちぇるは中山の王家なので琉球チュウチュウランド王子であっている

りゅうちぇるは
比嘉(ヒガ)である
ビートルズが
ヒガ🎵 ヒガ🎵
と歌ったヒガだから
りゅうちぇるは
長髪のバスケットポーラーだったのだ

長髪を揺らしてダンクなシュートでヒガ🎵
だったのだ
そのテールが竜の尻尾だったところからヒガ🎵
だったのか



ホンタイシリーズは
フィクションであります
御容赦ください

なお
本作品においてはホンタイに言及してをりませんが
他意は御座いません








フェンスの上空





フェンスの上空

上空の果実が

虹だとしたら

虹はきっと

にがいにがい味がする







偶然






海上を借りてビル群
適宜に配られるゲーム
育成ごっこ仲良し風同席
攻略で手なずけて
順路を立てるてはずなのだが
特急偶然おせっかい
各駅に停車する特急偶然
すでにニュートラルなので
普段着通り





世界樹





古い挨拶のところを
天空船来航の港方向へと曲がり
巨大な羽の海鳥飛ぶ下を
しばらく進むと
静寂の森
森に世界樹
その枝に幼いレイオウワシがいるから
対話が純粋に交わされ
楽しさは静けさを乱さず
豊穣な世界







古舘伊知郎さんのホンタイ







古舘伊知郎さんのホンタイはオデン屋である
昔、古舘伊知郎さんは
佐野元春さんを
「誰かに紹介しないで
ひとりで通いたいオデン屋」
と言った
実際はラーメン屋と言ったはずだが、オデン屋としとく

さて、古舘伊知郎さんのホンタイは
万華鏡である
先程、オデン屋と書いたが
オデン屋とラーメン屋と
ごっちゃにして
それを解きほぐしながらさらに展開していく
それこそ古舘伊知郎さんのトークであり
小難しい表現を多様しながら結局華やかなアホらしささえ香り立つ

プラネタリウムとは違う

プラネタリウムは測量された過去である

古舘伊知郎トークは
バック・トゥ・ザ・フューチャーな万華鏡である








走る信頼






走る信頼

砂漠を駆けて鈍獣の谷へ

諭せはしない

鈍獣の子らに義務説教

砂漠を駆けて街へ

嘘だと遠くから言って

嘘ドームに近づき真実拾って

砂漠を駆けて

丘へ

制御できない真実が聳える

麓へ











恋について説教した
昔気質のガラパゴス諸島のように順序だてて語った
あほのようだと思いながらだ
髭が多少伸びたから
あごをかいて
あくびして
御詫びしたのだ
それから古い城に帰って
恋に詳しい分厚い書物を
秤に乗せた
書物は少し重さを増していました









新世界






夕べを過ごす

立派な実りと一緒に

太古の地層に肩を抱かれ

階段に肩の荷を預けて

夕べを過ごす

すでに来ている

新世界と語り合う







松本人志氏のホンタイ






ホンタイは刻々と変化してをるそこでじゃ
松本人志氏ホンタイ2じゃて

松本人志氏代表作と評判の梯子酒にて
松本人志氏は
ジャケットを
はだけてをられる

松本人志氏はジャケットを
ランドセル状態に
してをられる

ランドセル状態なジャケット
それこそ松本人志氏ホンタイ2な訳じゃろいな

大衆はジャケットはジャケットじゃ
松本人志氏はジャケットをはだけて背中で粋なランドセル状態となされる

軽いジャケットを
重々しく扱うをよしとせむ松本人志氏であらせられる

かといって、ジャケットをぞんざいに脱ぐなど下品だと松本人志氏は仰ってをられる

そこでジャケットは松本人志氏の背中でランドセル状態となりて宮殿を成すに至った訳じゃろいな

ジャケットポケットに数千万円のモノホン万札を収納せし松本人志氏故の荒業じゃろいな

背中でランドセル状態のジャケットポケットにて数千万円は厳かな年輪を醸成する

そのような発酵技術にて上質な笑いは醸造される



ホンタイシリーズは
フィクションであります
御容赦ください






南部音楽






自動ドアから異国情緒やって来てひとしきり気候を説く
座を立ってジャケットを羽ばたかせ街を音符にしながら
南部に向かった








どこにだって居る






どこに居るんだ
どこにだって居るんだ
木々のようで
歌のようで
恥ずかしがり屋の
島のようなんだ









radio






せっぱ

せっぱな歌

ガナル radio

しずまれ

しずまれナンジラ

まだ本番前だぞ







探している








では何かを探すことはない



では探している
賑やかさのどこかに
静かな賑やかさを
探している

そこにいる人を
探している






ラモスさんのホンタイ






ラモスさんのホンタイは
設計者だ
現場な設計者だ
司令塔(指令塔?)じゃない

ラモスさんのプレーを観戦したことがある
結構な近さでだ

でだ

ラモスさんは
ピッチを移動するが
ラモスさんホンタイは
設計室にいる

ラモスさんはピッチ上で
設計室をまとって移動する

ヌーバスは
それを見る
わかるのだ
くっきりと設計室が
ピッチ上に立ち現れ
大きさを変えながら移動する

比喩じゃない
実際にそこにある現象だ

立案されるアイデアは
たちまち設計図として設計室に立体的に描かれる

ひとつじゃない
ラモス設計者の立案は同時に数十種類立ち現れる

ヌーバスでさえ
すべてのアイデアを
捉えることはできない

その試合は国際試合で
後に監督となるスーパースターや日本代表など
すごい選手だらけ

だらけだったけど

ラモス設計者と
その他だった

ヌーバスはその立体的な設計図を楽しんだ

ラモス設計者の
設計図どおりにプレーを進行できるほど技術力の高い選手は
当時いなかった
今だっていないだろう



ホンタイシリーズはフィクションであります
御容赦ください








アンテナやろう






アンテナ
街やら山やら
アンテナ
休憩するべき
ところでアンテナ
会社員
休憩なのにスマホを
アンテナ
私は
良いか悪いか
アンテナで判断仰ぐ
地獄底から返信
アンテナで受信
高きところにアンテナ
地獄底から発信
アンテナ
ばかりじゃ
休憩できないぜ
あのやろう